武道・武術にはどんな種類があるか?間合いで分ける見取り図と選び方
どれが一番強いかを順位づけるのではなく、間合いと決着のつき方で武道・武術を分類し、初心者が実際に判断できる基準を示します。当道場が何を教え、何を教えていないかもはっきり書きます。
短い答え
武道・武術は、間合いと決着のつき方で分けるのが最も実用的です。立ち技の打撃系(空手、ムエタイ、テコンドー)、組み技と抑えの系統(柔道、柔術、レスリング)、体を寄せて中心線を取る系統(詠春拳)、そして武器術や内家系(剣道、太極拳)。選ぶときは強さの順位ではなく、自分の目的と身体から出発するべきです。
- 著者
- Phoenix
- 公開
- 最終更新
- 情報源
- 0
要点まとめ
- 間合いで見ると大きく四つに分かれます。立ち技の打撃、組み技と抑え、近い間合いの中心線、そして武器術や内家系です。
- 同じ武道でも目的は分かれます。競技としての稽古、護身としての稽古、そして自己を練る道としての稽古です。
- 誰にとっても最良という武道はありません。実際の変数は目的、身体、確保できる時間、そして指導の質です。
- IMAC Dojoで教えているのは四つ、柔道、新極真会空手、詠春拳、そしてワイクルー(ムエタイの礼式)です。
- 教えていない武道については、指導者がその段位を持っていても開講しているようには書きません。資格は講座ではないからです。

難しいのは、どんな武道があるかではない。尋ねている本人にどれが合うか、である。
武道や武術の種類を調べると、たいてい出てくるのはどれが最も危険かという順位表です。読み物としては面白いのですが、それでは何も決められません。すべての武道を同じルールで比べる共通の大会は存在しないからです。
そこでこの記事では答え方を変えます。間合いと決着のつき方で分類し、初心者が使える判断基準を示し、最後に当道場が何を教え、何を教えていないかをはっきり書きます。
この記事の目次
武道・武術とは何か、格闘技との違い
武道・武術とは、他者からの力にどう対するかを身体の使い方として体系化した稽古の仕組みです。教える順序があり、上達を測る基準があり、多くは礼法を伴います。技を寄せ集めただけでは、まだ体系とは言えません。
同じ武道でも、稽古の目的は三つに分かれ、しかも一人の中で重なっていることが少なくありません。
- 競技として。ルールがあり、審判があり、試合を目標とする稽古。
- 護身として。ルールの外の状況を想定し、間合いを保つこと、接触の前に避けることを重んじる稽古。
- 自己を練る道として。勝敗よりも、規律、継続、自制を重んじる稽古。
この違いは選ぶときに効いてきます。試合に出たい人と、夜道を安心して歩きたい人とでは、出発点の問いが同じでも、向くクラスは違うことがあります。
強さではなく、間合いで分ける
判断に役立つ分け方は、その武道がどの間合いで働き、やり取りがどのように終わるかを見ることです。
| 系統 | 働く間合い | 決着のつき方 | 例 |
|---|---|---|---|
| 立ち技の打撃 | 立った状態で、相手との間に距離がある | 突き、蹴り、膝、肘 | 空手、ムエタイ、テコンドー、ボクシング |
| 組み技と抑え | 組んだ状態から寝技まで | 投げ、抑え込み、関節技 | 柔道、柔術、レスリング、合気道 |
| 近い間合いの中心線 | ごく近い、ほぼ体が触れる距離 | 中心線を取り、連続して攻める | 詠春拳や華南の一部の拳法 |
| 武器術と内家系 | 武器によるか、単独での稽古が中心 | 形に沿った武器操作、呼吸と構造の稽古 | 剣道、太極拳、武術套路 |
どの系統もすべてを覆いません。打撃だけの人は組まれてからが不慣れになりやすく、寝技だけの人は間合いが詰まる前に不利になりやすい。土台ができた人が二つ目を始めるのは、そのためです。
よく尋ねられる武道を並べて比べる
次の表が比べているのは基本的な事実、すなわち発祥と稽古の性格だけで、優劣をつけるものではありません。
| 武道 | 発祥 | 稽古の性格 |
|---|---|---|
| 空手 | 沖縄と日本 | 立ち技の打撃。突き、蹴り、受けを、基本・型・組手として稽古する |
| 柔道 | 日本 | まず安全に倒れることから始め、投げ、抑え、関節技へ進む |
| ムエタイ | タイ | 拳、足、膝、肘を用い、試合前にワイクルーの礼式がある |
| 詠春拳 | 中国南部 | 近い間合いで、中心線と、相手との力のやり取りを重んじる |
| テコンドー | 韓国 | 立ち技の打撃で、蹴り技の比重が高い |
| ブラジリアン柔術 | ブラジル、日本の系譜から発展 | 寝技中心で、寝技での位置の入れ替えと極め技を重んじる |
| 太極拳 | 中国 | 構造、体重移動、呼吸を主な内容とする |
だからこそ、どれが強いかという人気の問いには直接の答えがありません。それぞれ違う間合いのために、違うルールのもとで組み立てられているからです。
目的と身体に合わせて選ぶ
どれが最良かから始めるより、次の四つに先に答えるほうが、選択肢は自然に絞られます。
- 目的は何か。競技か、護身か、規律と健康か。
- 今の身体はどうか。古い怪我、関節の制限、腰や膝の問題はあるか。
- 週に何回、現実に稽古できるか。長い目で見れば、強度より継続が効く。
- 指導者はどの組織に所属し、確認できる審査基準があるか。
迷っている初心者には、基本の順序がはっきりしていて、投げる前に倒れ方を教える武道のほうが、始めの時期は安全であることが多いものです。受身から入る柔道はその代表で、詳しくは柔道とはの記事をご覧ください。フルコンタクトの系統に関心があれば、流派と等級の仕組みを空手とはの記事に書いています。
お子さんのために選んでいるのであれば、保護者向けの比較を子どもの空手とテコンドーの比較にまとめています。護身そのものが目的の場合、道場ではタイ語で行う女性向けの護身クラスも設けています。
IMAC Dojoで教えているもの、教えていないもの
当道場で教えているのは四つです。必要としているものと照らし合わせられるよう、ここに並べます。
- 柔道。安全に倒れることから始め、投げと抑えへ進みます。
- 新極真会空手。フルコンタクトの系統で、組織自身の基準に沿って審査を行います。
- 詠春拳。中心線と二人稽古の上に立つ、近い間合いの拳法です。
- ワイクルー(ムエタイの礼式)。所作と、試合前の礼の意味を中心に扱います。
はっきり書いておくべきことがあります。上の表にある他の武道は当道場では教えていません。指導者の中にその段位を持つ者がいても同じです。指導者の資格は時間割にある講座ではなく、そこを曖昧にはしません。
すべての講座と開講時間をまとめて見たい場合は講座一覧のページに載っています。この記事の冒頭で決めた目的に合うものを選んでください。
IMAC Dojoの講座一覧を見るよくある質問
武道・武術にはどんな種類がありますか?
間合いと決着のつき方で大きく四つに分かれます。立ち技の打撃系(空手、ムエタイ、テコンドー)、組み技と抑えの系統(柔道、柔術、合気道)、近い間合いで中心線を取る系統(詠春拳)、そして武器術や内家系(剣道、太極拳)です。
子どもにはどの武道が向いていますか?
すべての子どもに当てはまる答えはありません。見るべきなのは、基本を明確な順序で教えているか、投げる前に倒れ方を教えているか、指導者が安全をどう扱っているかです。保護者向けの比較は別の記事にまとめています。
護身のためには何を習えばよいですか?
基本がはっきりしていて、相手と安全に稽古できる武道から始めてください。護身は、場面ごとの技を覚えることよりも、間合いの管理、体勢の維持、実際の力に慣れることに支えられています。
どの武道が一番強いのですか?
直接の答えはありません。すべての武道を同じルールで比べる共通の大会が存在しないからです。それぞれ違う間合いのために、違うルールのもとで組み立てられています。より役に立つ比較は、その武道が学ぶ人の目的に合うかどうかです。
IMAC Dojoではどの武道を教えていますか?
四つです。柔道、新極真会空手、詠春拳、そしてワイクルー(ムエタイの礼式)。この記事で触れた他の武道は、指導者がその段位を持っていても当道場では教えていません。
武道を始めてみませんか?
年齢、目的、経験に合うコースを LINE Official から相談できます。
LINE Officialで相談